どうも。アートの世界を探検しつつ、自分でも絵を描いてるSai(@saisei_to_hakai)です。
アートの歴史について学び直したらめちゃくちゃ面白かったので、「ルネサンス期」をわかりやすくまとめていきます。
【アートの教科書】⑧アートの歴史をたどる《ルネサンス期の天才たち》
ルネサンス期の美術は大きく分けて以下の6つです↓
- ルネサンス(前期、盛期、後期)
- 北方ルネサンス
- マニエリスム
- バロック
- ロココ
誰もが知る天才が出てくるルネサンス。ひとつづつ見ていきましょう↓
①ルネサンス(前期、盛期、後期)
ルネサンスとは、イタリアのフィレンツェを中心に起きた、古代ギリシア・ローマ文化を復興する運動のこと。
西洋絵画が大きく発展してった時代です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの忍者タートルズが登場したのはこの時代ですね。
ルネサンス美術の大きな特徴としては、人物画はより人間らしくなっていき、「いかに見えたままリアルに描くか」が大事になってった。(自然主義といいます)
「遠近法」が生まれたり、解剖学が進歩したり、油彩技術が上がったり。絵描きのウデがぐわっと上がって、「絵に現実があるやないかい」というほどに進化したんですねー。
②北方ルネサンス
イタリア以外の国でも行われたルネサンス運動を「北方ルネサンス」といいます。もっと狭く言うならベルギーやオランダなどの北ヨーロッパ。
有名な画家でいうとヤン・ファン・エイク、ヒエロニムス・ボスなどです。
③マニエリスム
これもルネサンスの流れから起こったやつ。
「手法」や「様式」という意味のイタリア語「マニエラ(maniera)」から来ていて、ミケランジェロやラファエロの「手法」や「様式」を絶賛するために「マニエリスム」って言葉ができた。
でもこの「マニエリスム」な手法をマネして描く画家が増えて、かわりばえしなくなってきて。で「また同じじゃん…」ってネガティブな意味になってきた。これが「マンネリ」の語源。
「最近、彼とマンネリなのよねー」というのは、「最近、彼の手法と様式はミケランジェロのように素晴らしい!」って意味なんですねきっと。
この時代の有名な画家でいうとエル・グレコなど。
④バロック
16世紀末~18世紀。マニエリスム後にヨーロッパで流行った芸術様式がバロック。絵や壁画だけじゃなく、音楽や建築も有名なものが多い。
「バロック」の語源は、ポルトガル語で「歪んだ真珠」という意味の「バローコ(barroco)」が語源らしいです。
それまでリアルに描かれてた人体ですが、リアルより曲がったり伸びたりしてる方がダイナミックでいいじゃないか!ということで、大胆でドラマチックな絵が増えていきました。マンガやイラストでもよくわかる話ですよね。
で、装飾や壮大さも増していきます。この時代は「王様の言うことは~絶対!」だったり、カトリック VS プロテスタントのブレイキングダウンが始まったりと、権力に関わるアレコレがありまして。
王政やカトリック教会の政治利用も合わさってこれでもかっ!てぐらいゴッテゴテのモノが作られました。
時代が混沌としてきた一方、オランダでは偶像崇拝禁止なプロテスタントが広まっていったので、非宗教的な絵が描かれるようになります。
庶民の生活風景を描いた「風俗画」が流行りました。フェルメールの作品が有名ですね(とはいえ彼は庶民の中に聖なる存在を描こうとしたのが面白いところ)。フェルメールがバロックに分類されるのは不思議な気もしますが、同じバロック期ということで。
バロック時代の有名な画家は、ルーベンス、レンブラント、ベラスケス、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ラトゥールなど。
⑤ロココ
豪壮で華麗なバロックから、優美で繊細で官能的になってったロココ。フランスを中心に、ヨーロッパで広がります。
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」のギャグで一世風靡したマリー・アントワネットの時代ですね。(実際は言ってないみたいよ)
マッチングアプリで縦巻きロールの女性と出会うことがあれば「ロココ」の語源を聞いてみましょう。「貝殻の曲線を多用したロカイユ模様から来てるのよ」と教えてくれる人がいたら、結婚を前提にお付き合いすべきです。
ロココの時代から女性画家も活躍しはじめます。有名な画家は、フラゴナールなど。びっくりマンシールのヘッドロココ(古)もこのロココからきてます。
ルネッサンス期は以上!
ルネサンスから『近世美術・近代美術』へ
いかにもヨーロッパなルネサンスから、次は革命が起きる近世美術~近代美術の時代へ進みます↓
時代と共にアートも自由になってゆく↓