どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
縄文土器の面白さをお伝えしつつ、感化されて描いた絵をのせます。
【岡本太郎が発見した縄文の美がおもしろい】
「工芸品」とされていた縄文土器を「美術品」として発見したのは芸術家・岡本太郎。
岡本太郎がたまたま博物館で縄文土器を見て「なんだこれは!」と衝撃を受けた。
「戦後のある日、わたしは、心身がひっくり返るような発見をしたのだ。偶然、上野の博物館へ行った。考古学の資料だけ展示してある一隅に、不思議なものがあった。ものすごい、こちらに迫ってくるような強烈な表情だ」
衝撃を受けて以降、縄文土器について調べまくった岡本太郎は、みずからの研究をまとめた本『縄文土器論』を発表。「私が縄文土器を発見した」と言い、自信の作品にも大きく影響を受ける。コチラの本『日本の伝統』に収録↓
縄文の絵『文化と文様シリーズNo.001 縄文/遮光器土偶』
縄文時代といえば、まだ稲作も伝わってない狩猟民族。
明日、食つなぐための獲物がとれる保証はどこにも無い。もしかしたら逆にやられるかもしれない。危険と対峙する不安や焦りや緊張。
狩る獲物を逃した時の絶望、歯痒さ、飢え。
大漁の時の勝利、歓喜、祭り。
そうした激しい心の動きが、ひん曲がり、圧し潰され、ぐにゃぐにゃに折れ曲がってひっくり返り、飛び出す。縄文土器の文様、形となって表れているのだ。と、岡本太郎は言っていて。
縄文を再発見した僕らも、激しい感情と表現との関係を縄文土器に見ることになる。
安定してつるんとした弥生土器より、いびつな縄文土器の方が激しくて面白くて惹かれる。
というわけで縄文の文様を描きたくなったのです。
1万年以上も昔を生きた人々の、激しい感情が波打ってくるようじゃありませんか。
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